行きたくなかった義母のお家が穏やかに過ごせた話
今年も義母のお家での年越しでした。
義母のお家は出産を終えてから、2回目の訪問。
前回の滞在で、とても嫌な想いをしたので、本当に本当に憂鬱でした。
が、予想外に穏やかに過ごせて驚きました。
(最初”快適に過ごせた”って書こうとしたけどさすがに違った)
なぜそうなったかを振り返ろうと思います。
初めて娘を見せたとき
ちょっと前提を話したいのですが、義父は他界し、義母は1人暮らしをしています。
夫は義父が他界してからは、毎日の電話、週末のSkypeをしていました。
義母は夫の結婚を諦めていたのですが、結婚出来た事をとても喜んでくれました。
義母は、基本はいい人なんですが、こだわりが強く、一人暮らしが長いためか、愚痴が多くなっていました。
そして、私が妊娠し、あまり体調が優れず、気持ちに余裕がなくなり、徐々に義母を避けるようになっていきました。
出産を終えて、娘の首がすわっていない頃。
ビデオ越しに可愛い娘を見せてあげようと思い、義母とSkypeをしている夫のところへ娘を抱いて見せに行ったことがありました。
その時、義母から言われたことは「首をぞんざいに扱わないで」が一番最初でした。
私に”お疲れ様”でもなく、娘が”可愛い”でもなく、産後に初めて私が義母に言われた言葉はこれでした。
娘が生まれて初めての訪問
夫は早く義母に見せたがっていたのですが、片道5時間の遠出は、娘にも私にも負担がかかると思い、娘が4か月の頃に行くことになりました。
義母はずっと娘に会いたがっていて、「やっと会えた!!!」という気持ちでいっぱいな様子。
予定では、3泊4日の滞在で、1日だけ外出し、義母と一緒に娘のお宮参りと100日祝いの写真撮影のみ。あとはお家でゆっくり過ごす予定でした。
訪問した当日から、私は衛生面が気になって気が気じゃありませんでした。
お家は多少片付けられていたものの、茶の間のこたつには食べかけの食べ物が置いてあったり、台所には腐った野菜があって、まだ娘が動けないしと思い、目をつぶっていました。
私と義母で娘の話していた時。義母が自分の口の中に指を入れた後の手で、娘の手を触わりました。心の中で「ヒィィィ!」と叫びながら娘が口に手を運ばないか監視し、義母が席を立ったところで慌てて娘の手を拭きました。
お風呂は「面倒だから入らない」と言って、義母はお風呂に入らない日が何日かありました。
また、事あるごとに娘に対して「可哀想」と言うのも気になりました。
おしゃぶりが可哀想、泣いていて可哀想、保育園に預けるのが可哀想、、、嫌な気分になりました。
撮影の当日は、当初は予定していなかった義母の携帯の買い替えをすることになり、午前中の早い時間からお家を出て、午前中は携帯の買い替えに時間を費やし、午後に写真撮影をしたら、帰る時間になっていました。
写真撮影では、義母が抱っこする集合写真と、娘だけの写真の2種類だけを撮影することになり、私が娘を抱く写真はありませんでした。
お店の人とのやり取りもあり、流れで決まった事ですが、普段から私が抱っこをした写真はほとんどないく、産着を着ての撮影する機会を失う事になったのが、とても悲しかった。
また、義母は撮影が終わってからというもの「疲れた」を連発し、娘の手を義母のハンカチで拭こうとしていたので、「手を拭くウエットティッシュがあるので拭きますね」と言って拭いたら、その直後に私の目の前で娘の手を義母のハンカチで拭き直していました。
私は堪忍袋の緒が切れ、帰宅後は泊っている部屋に籠る事を選択しました。
夫は「娘は茶の間で見ている」と言い、身を切る思いで、娘を置いて一人で泣きながら部屋で時間を潰し、義母とはほとんど会話をせずに帰路につきました。
自宅に帰ってからは
3泊4日の地獄の時間を過ごし、帰宅後に夫と話しました。
すべてを伝えてもただの愚痴になるので、私から夫に伝えたことはこの3点。
- 娘は私がみれるので、実家にいるときは、夫は義母を優先して欲しい
- 娘に可哀想と言われるのが嫌だ
- 産着の写真が撮れなくて悲しかった
逆に夫から私に言われたことは、
- 機嫌が悪くなると何が原因か分からないから母と僕はただ機嫌を伺うしかない。
- 汚いとか思われるのは傷つく。
- 母に尊厳を持って対応してほしい。
話し合いは平行線というよりも、お互い思っていることを素直に話し合いました。
夫は、義母が私に何かしたとは信じられない、と言って、お義母さんの味方のような言動をした事は、ちょっと悲しかったけれど、言いたいことを言えたのでスッキリしました。
それからしばらくは、お互い実家の話は触れないようにしていました。
ついに義母と再会
毎年、年末年始は夫の実家で過ごしています。
年末が近づき、夫から「30日に弟家族(仲良し)も来るって言ってたから、同じ日程でいいかな?」と提案があり、承諾しました。
義母と私達だけだと気まずいから、私は「夫ナイス!」と思っていました。
当日、実家に向かう途中、夫が「ストレスか?」と心配するぐらい、隙あらばトイレに行っていました。確かに気が重かった。
そして、家について、義母が迎えてくれました。
私と義母は特に二人での会話はせず、一旦茶の間で一休みをしました。
義母は「手を拭かなきゃね」と言いながら、除菌をしてくれました。
その後、夫と義母でお買い物をしてくる、と言うので、その間娘と二人で部屋で過ごしていました。
夫と義母が帰ってきて、弟夫婦が来たところで、茶の間でみんなが揃い、夕飯にしました。
夕食の間、義母は娘に触れることはなく、娘と距離をとっていてくれました。
また、少しずつ義母が私に話しかけてくれ、それに答えるという会話をしました。
そして、義母は毎日お風呂に入ってくれました。
弟家族が出かけてしまった時は、夫の提案で、娘と私、夫の3人で部屋でお昼寝をしました。
「前回と違う」と感じ始めた私。
私も少しずつ義母に気を許すようになり、義母が娘に触れるのもそこまで嫌に感じず、少しの時間、義母に娘を見てもらうことも許せるようになりました。
また、一切「可哀想」という言葉は言われませんでした。
垣間見えた夫の努力
2~3日経ち、弟さんの娘さん(私から見たら姪)がゲームをしていることに対して、義母が「ゲームばっかりすると目が悪くなるよ!」「ずっとゲームばっかりして」と、しきりに注意をし始めました。
姪は茶の間で過ごす時間が少なくなり、親と泊っている部屋か、私たちの部屋で過ごすことが増えてきました。
おやつの時間。みんなが集まった時、また義母が「ゲームはやめなさい」と注意をしたら、姪が何も言わずに部屋に戻っていきました。
それを見た夫が「それは親が注意することなんだから、お母さんが注意する必要ないって言ってるでしょ!可愛がればいいんだよ。寄り付かなくなっちゃうよ」とコソコソと義母に注意していました。
それに対して義母は、「そうだね、またやっちゃったね」と反省している様子。
また、義母は会話全てに答える癖があったのですが、それに対しても夫は「お母さんが全部答える必要はないから!今は弟に聞いているんだから」と注意をしていました。
夫は義母が嫌われないように、色々と注意をしてくれているようでした。
恐らく私の扱いについても。
そのおかげで、義母のお家の滞在は穏やかに過ごせたのでした。
もちろん、義母の努力もかなりあったと思います。
夫に聞いてみた
自宅へ帰宅した夜、夫に感謝の気持ちを伝えました。
夫は「僕の家族のことなので」と一言。
そう、私は夫のこういう所も好きなんでした。出会った時からとっても家族思いで、問題に対してちゃんと向き合う姿勢を持っている人でした。
一時は、義母のことで離婚しちゃうんじゃないか、というぐらい険悪になったけれど、ちゃんと考えてくれて本当に嬉しかった。
さいごに
2回目の訪問の前に、私の実家へ帰省したことも、夫の対応に影響をしたかもしれない、とも思います。
私は自分の家族に対しても「手を洗って!」「除菌して!」と口うるさくに言っていました。義母に限らず、娘に触れるみんなに対して求めています。
私のガルガル期でもあったとも思いますが、私としては、人からされて嫌なことが積み重なって起きた出来事。
私はそういう人間関係の問題には、逃げる(避ける)という選択しか知らず、今回初めて、関係を改善できるという経験をしました。
本当に夫はすごい人です。
投稿者プロフィール
- 1985年生まれ。2017年に12歳上の会社員の夫と結婚。2021年7月に第一子を出産。
ヨガインストラクター。インストラクター向けの事務サポートをしています。
快適な暮らし、幸せと思える日常を重ねていきたいと思い、ライフログを残します。
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